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2011.06.22

ベッジ・パードン in 世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアターで舞台「ベッジ・パードン」を観てきました。

夏目漱石が若い頃に英国留学した際の、下宿先でのおはなしです。
作・演出は三谷幸喜。
出演は、野村萬斎、深津絵里、大泉洋、浦井健治、浅野和之。
なお役者は5人ですが、登場人物は10人以上います(笑)
上演時間は、休憩15分を含めて3時間弱。

着席して目に付いたのが、一風変わった舞台の幕。
よく見ると、巨大なロンドンの地図でした。
この幕をこの劇場で常用してる…わけではないでしょうから、この芝居用に誂えたんでしょうね。


で、芝居の内容ですが、軽妙だけど切ない話でした。
内容は全然違うけど、「コンフィダント・絆」をちょっと思い出したなぁ。
そして最近の三谷作品にしては珍しく、かなり笑いの多い内容。先の震災を踏まえて脚本を変えたそうです(パンフに書いてあった)。
おそらく元のままだったら、かなりシリアスになったんだろうな~って終盤の展開を見て思いました。

日本と英国との文化や言語の違いをうまく話に取り込んでいて、そうした異文化コミュニケーションにスポットが当たった作品でもあります。
(日本語と英語の扱いに関するアイディアは、すごいと思った)


以下、役者別の感想。

・浦井健治
初めて見たんですが、舞台俳優なんですね。
きびきびした動作や声のとおりの良さはさすが。
三谷幸喜の芝居では、新納慎也(川上音次郎とTALK LIKE SINGINGに出演)と同じようなポジションに見えます。

・大泉洋
昨年のTVドラマ「龍馬伝」「わが家の歴史」でも思いましたが、演技うまいよね。
わざとらしい芝居でも、そうと見せずにサラッと演じられるヒト。
これからいい役者になるんぢゃないかなぁ。

・深津絵里
小柄で可愛かったです。「テレビで見るのと同じだっ!」(笑)
彼女特有のチャーミングさが「ベッジ」とゆう役で上手く引き出されてました。

・野村萬斎
木村拓哉が何を演じても木村拓哉なように、野村萬斎もどんな時でも野村萬斎(良い悪いではなくて)。
他の役者たちが割とオーバーアクション気味に演じるのは、それを薄めるためなのかなぁと思ったり。
いわゆる現代劇の普通の役どころはこれが初めてってことですが、三谷幸喜はそうした「異世界に飛び込む」って部分で漱石と萬斎を重ねたのかなぁ。
この芝居の最初から最後まで漱石はずっと苦悩してるんだけど、そうした部分をうまく演じてました。

・浅野和之
この芝居の主役が漱石(野村萬斎)だとすれば、一番の功労者はこのヒトではないかと。
いやぁ、すごかった。ネタバレになるから何も言えないけど(笑)


世田谷パブリックシアターは初めてでしたが、意外と小さいですね。
天王洲銀河劇場を一回り小さくしたような感じでした。
2階最前列で鑑賞したんですが、舞台がすごく近かったです。そして見やすかった。
でもここの椅子は3時間座るには、ちょっとツライかな…

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