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2012.05.19

神前暁トークショー@五月祭 in 東京大学本郷キャンパス

東京大学の五月祭に行ってきました。
目当ては、アニメーション研究会主催の神前暁トークショー。

神前暁(こうさきさとる)はゲームやアニメの曲(劇伴含む)の作曲家。
らき☆すたの「もってけ!セーラーふく」や、化物語のOP曲などは耳にした事のある方も多いかと。
自分は「ことばのパズル もじぴったん」(PS2版)で、その存在を知りました。
爽やかで耳に心地よい曲を作らせたら天下一品、最近注目しているコンポーザーの一人です。


このイベントは事前申し込み制(抽選)だったんですが、告知があったのが連休中(4/30頃)で申し込み手段は往復ハガキのみ。しかも5/6必着という、なかなかヘヴィーな条件でした。
そんなわけで当選確率は高いと踏んでいたんですが・・・当たってよかった! 速達で応募した甲斐がありました(笑)

神前暁トークショー当選葉書

東大に潜入したのは、駒場小劇場で芝居を観て以来、二回目。
五月祭は普通の文化祭っぽい感じではありましたが、お客さんの年齢層が幅広くて、家族連れも多く、かなり盛り上がってました。


入場までの流れはこんな感じ。

整理番号順に整列 → 順番に座席指定券をもらう → 10人ずつ会場に移動 → 入り口でカメラチェック → 指定された座席に着席

・・・普通のライヴイベントよりもキッチリしてました。スタッフも大勢いたし。
整列していたとき、参考書を読んでるヒトが何人かいたのも、さすが東大って感じ(笑)

ところでトイレに入ったら、便器に校章が入っていてビックリ(笑)
この辺りも、さすが東大ですな。

聴衆は100人ほどで、開始前は「sugar sweet nightmare」(ピアノインスト版)が会場に流れてました。
予定よりも10分ほど遅れて開演。司会者に迎えられて、神前さん登場です。

BSのアニソン番組に出ているのは見たことあるけど、実物を見るのは初めて。
色白いなぁ、腕細いなぁ、なんか不健康そうだなぁ(苦笑)


以下、トークの内容をメモ書きを元に列挙(話した順番とは一致してないのであしからず)。

◆ハルヒ
・最初は原作を知らなかった
・ナムコを退社してフリーだったので、この作品が当たって良かった
・ヤマカン(山本寛)のリテイクがひどかった(しかも具体的な指示なし) 何度も作り直した
・バンド形態の曲 最初にパート毎に譜面をびっしり書いてもっていったら怪訝な顔をされた
・エンドレスエイトは、毎回違う曲を作るのが大変だった
・「サムデイ イン ザ レイン」のエピソードが好き フランス映画のような曲をつけた


◆らき☆すた
(「もってけ!セーラーふく」のデモテープを流す 入っていた音声は、加工した自分の声)
・「もってけ!セーラーふく」は、「テンポ150以上、聞いたことの無いような曲」というヤマカンの指示で作った曲
・作る上で楽しかったキャラクターソング:白石稔の曲(彼は作詞作曲の能力がある)


◆化物語/偽物語
・アフレコにはできるだけ参加していた 忙しくなってからもアフレコ現場の様子をDVDで送ってもらった
・喜多村英梨/井口裕香の二人は、歌う際にキャラに入るのに困っていたのでセリフから入ってもらって歌録りをした

・劇伴曲について
  音楽がオモテに出てこないことを意識した 曲が(後ろに)引くことによる演出
  鶴岡さん(音曲監督)より、ミニマルで行こうとの指示
  スタイリッシュな映像と組み合わさったのを見て、その意図が分かった

・新房監督との打ち合わせ
  ひたぎ:盛り上がる曲
  まよい:ガチャガチャした曲
  するが:変態orスポーツ、どちらのイメージで行くか訊いて、後者になった

・「sugar sweet nightmare」は作るのに今までで一番苦労した曲
 ディレクションは無し 翼の明るい面/暗い面のどちらでいくか、全然見えてこなかった
 曲ができるまでに3ヶ月かかった(化物語の放送が始まっても、まだ作っていた)

・傷物語は、まだ全然曲を作っていない オーケストラでダイナミックにやりたい


◆スタードライバー
・巫女の曲について
  それぞれ巫女風とJ-POP調、二つの曲調がある
  あまり神格化しないでほしいとの五十嵐監督からの指示
  それぞれの巫女の特徴を踏まえて曲を作った


◆アイドルマスター
・ゲームとアニメの曲の違い
  ゲームは2分、アニメは1分半で曲を作成
  アニメの曲は、キャッチーで覚えられることを意識した
・自分の作った曲で一番好きなのは「my song」
・一番好きなのは、律ちゃん
・キャラソングを作るときに留意したこと
  最初に歌うキャラクターありきで曲を作る
  (歌いやすいように)オクターブ制限は設けている

・アイマスのゲームは、アーケードのみ遊んだ 横浜キャロットで見知らぬヒトからカードをもらってプレイしたことも そしてクレジットで自分の名前を見てびっくり(笑)


◆学生時代
・高校の頃は吹奏楽部でトランペット
・京大に行ったのは、周りもみんな行っていたから
・京大に在籍中の「5年間」は音楽ばかりやってた サークルに入って音楽に没入
・大学時代は、酒と音楽
・就職活動は、レコード会社や楽器メーカーにもしていた


◆菅野よう子
・尊敬している作曲家
・好きな曲「サヨナラノツバサ」「放課後オーバーフロウ」「虹いろ・クマクマ」(すべて「劇場版マクロスF サヨナラノツバサ」)
・印象残っている曲:アクエリオンEVOLの「君の神話」
 1期のOPも、サビはシンプル(キラキラ星)なのにメロディが(耳に)残る良曲


◆作曲に関して
・自分にはインスピレーションが無い 音の断片がひらめいて、それを組み合わせている
・ピアノを弾きながらフッと浮かんだメロディを逃さない 作ったら一日はその曲を寝かせて客観的にもう一度聴く
・仕事は、終わらないのでは無くて始まらない(始められない)モノ
・作曲に行き詰まったら、寝る ポケットコイルに低反発布団オススメ(笑)
・楽曲は曲先 詞に関しては細かい注文はつけない 作詞とのキャッチボールでメロディも変化していく

・サビが1のコード(ドミソ)から始まるのが好き そして、それを広げていく曲が好き
・よくある、サビで4536のコード進行な曲は嫌い

・歌モノは、メロディができるまで一日くらい
 その後の流れ:シンセでデモ作成 → 作詞 → 楽器を載せる → 仮歌 → レコーディング → 完成
 全部出来上がるには、2週間くらい
 (サンプルとして、白金ディスコのデモ版/仮歌版/完成版、をそれぞれ会場で流す)

・劇伴曲は、レコーディングが無ければ半日で1曲できあがる


◆その他
・普通学部で作曲家になりたい学生へのアドバイス:色んないい音楽を聴いて、耳を育てる
・同人活動をする予定は無い
  でも新たに自分名義で作った曲を、これまで自分の曲を歌ったことのあるヒトに歌ってもらうような企画CDは作ってみたい
・以前、神戸の専門学校でトークイベントをしたことがある その時に比べて、確実に体が弱くなった(笑)

・オファーがあれば、アイドルの曲も作ってみたい(でもコンペには弱い…と小声で)
・実はスパガが好き

・ゲームは、ナムコ入社後はほとんどやっていない


トークショーは全部で100分ほど。
司会者と話をしながらの展開でしたが、非常に面白かったです。観に来て良かった!
時折キーボードを弾きながら話をする姿は、まさに作曲家でしたね。

こんな素敵なイベントを企画した東京大学アニメーション研究会に感謝です。

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