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2012.06.22

内国勧業博覧会 -明治美術の幕開け in 宮内庁三の丸尚蔵館

宮内庁三の丸尚蔵館にて「内国勧業博覧会 -明治美術の幕開け」展を観てきました。
これは、明治時代に政府主導で開催された内国勧業博覧会に出品された作品を集めた美術展です。
当時は国内産業の発展を促して製品を輸出→外貨獲得ってことを積極的に行っており、美術工芸品なんかもその対象でした。
そのため物凄く気合いの入った超絶技巧を用いた作品が色々作られていて、そんなモノ見たさに行ってきた次第です。

ちなみにこの美術展は日程が1期~3期までに分かれていり、それぞれで展示内容が全く異なります。
普通の美術館なら「一部のみ入れ替え」なのに全取っ替えとは豪快・・・まぁ会場が狭すぎるからなんだろうけど。

3期とも行ってきたので、それぞれで興味を持った作品をピックアップ。


◆1期
・刺繍嵐山春秋図屏風(西村總左衛門)
パッと見は絵画なのに、近づいてよ~く見ると刺繍で作られている事が分かってビックリ

蘭陵王置物(海野勝珉)
出で立ちが格好いいし、一瞬を切り取ったかのような躍動感もすごい
そして細部まで丹念に作り込まれてるのが見事


◆2期
舞楽図花活(並河靖之)
細かなデザインが見事な七宝で彩られた花瓶 どんだけ手間かかってるんだろう・・・

・綴錦平等院鳳凰堂図(西村治兵衛)
細かく描き込まれていて絵画にしか見えない、緻密な織物(たぶん西陣織)
間近で見ると織物特有の糸目が分かる


◆3期
塩瀬友禅海棠に孔雀図(西村總左衛門)
・天鵞絨友禅嵐ノ図(西村總左衛門 )
1期/2期にもあった、絵画のようで絵画で無い作品 今回の二点は友禅染
さすがに三度目だと衝撃は無いけど(笑)、でもやっぱり凄かった
「天鵞絨」をビロードと読ませるのがオサレ

布目象嵌花鳥文八角壺(鹿島一布)
金と黒のコントラストが美しい壺 この二色はお互いの色が映えるよねぇ
表面の絵が布目象嵌(金属を叩いて嵌め込んでる)で描かれていて、相当な手間がかかってるはず

・花鳥図散巻煙草箱(萩谷勝平・萩谷勝保)
これも金と黒の組み合わせ 黒が基調なので落ち着いた感じ
江戸時代の刀装具職人が金工師となって作った作品


「絵画のような織物や染め物」
「絵付けだとしても凄いのに、それを七宝や象嵌で作り上げている物」

こうした物凄く手間のかかった作品に惹かれました。
明治初期の超絶技巧に感服です。

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