終わりの向こうへ:廃墟の美術史 at 渋谷区立松濤美術館
松濤美術館(東京都渋谷区)で「終わりの向こうへ:廃墟の美術史」展を観てきました。
渋谷駅から徒歩15分ほど。Bunkamura(東急百貨店)から割と近いので、渋谷マークシティを通り抜けて道玄坂に出るのが近道かと。
「廃墟」の絵を集めた美術展。
緻密に描き込まれたピラネージの版画絵。
ウジェーヌ・イザベイの牧歌的な雰囲気漂う作品。
19世紀末、日本人が現物を見ずに描いた西洋の廃墟画。
国会議事堂や東京駅、渋谷の街といった現代日本を舞台にした廃墟画。
小さいけれどすごく目立っていたルソーの作品(廃墟のある風景)
などなど。
色々な廃墟の風景が見られて面白かったです。
廃墟が緻密に描き込まれた作品よりは、空(雲)と廃墟がバランス良く配置されてるものに惹かれました。
牧歌的な風景の中にさりげなく佇む廃墟は、「兵どもが夢の跡」といった趣があっていいですねえ。
また、思いがけず野又穣の作品も見られたし、日本における廃墟画の歴史をたどることもできたのも収穫でした。
この美術館に来たのはこれが初めて。
建物の真ん中が吹き抜けになっていて、そこには噴水が。
都会にある美術館とは思えないような不思議な雰囲気に惹かれました。
(思わず松濤美術館のポストカードを購入)
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