カテゴリー「びじゅつ」の62件の記事

2021.07.30

渡辺省亭-欧米を魅了した花鳥画-展 at 佐野美術館

佐野美術館で「渡辺省亭-欧米を魅了した花鳥画-展」を観てきました。
JR三島駅から徒歩15分ほど。
行き帰りに通った庭園が真夏でも涼しげでした(いい風が吹いてた)。

渡辺省亭展1渡辺省亭展2

行った時間帯の混雑具合は7割ほど。
人は多かったけど、タイミングを見計らえば各々の絵をじっくり鑑賞できました。

ものすごく描き込まれているわけではないのにとてもリアルで時に大胆に、一瞬の情景を捉えたような作品の数々、素晴らしかったです。
侘び寂びが感じられて、品があり。
描かれた動物たちは生き生きとしていて(鳥やウサギはもふもふ)。

花鳥をあしらった構図が、どの作品も凄かった。

展示されていた中で気になった作品(カッコ内の番号は展示作品リストに記載されたもの)。
四季の花鳥の図 春の部(作品No.24) はばたく雀の姿がすごい
・冬の花鳥(作品No.43) 草花と鳥の構図に惹かれた
青楓白鷺・雪中鵯図(作品No.46) 鷺の手前に草の葉を見せる構図が大胆
・雪月花(作品No.82) 月と桜の花びらだけが描かれたとても粋な絵

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2021.07.20

「没後70年 吉田博」展 at 静岡市美術館

静岡市美術館で「没後70年 吉田博」展を観てきました(6/22に前期展示、7/27に後期展示を鑑賞)。
どの作品も、木版画とは思えない緻密さがすごかったです。

吉田博展1吉田博展2


特に良かったのが、帆船を描いた同じ構図の6連作。
時間や天候による見え方の違いを見事に表現していて、ずっと観ていても全然飽きない作品でした。
(参考:静岡市美術館のTwitter

登山者ならではの視点で描かれた作品の数々もステキ。
山あいの色使い(陰影の付き方)がすごくいいんだよねえ。

色々な風景をスケッチした写生帖も複数展示されていて、これも見応えあり。

吉田博はアメリカ/欧州/東南アジア諸国も旅していて、各地の風景も展示されていました。
作品の舞台となる場所(題材)で日本画にも洋画にも見えてくるのがなんだか不思議。


展示されていた中で気になった作品(カッコ内の番号は展示作品リストに記載されたもの)。
渓流(作品No.51)水の流れや渦の表現がすごくて、まさに瞬間を切り取っている
日田筑後川の夕(作品No.100)夕闇と灯りになんとも言えない風情がある 
大原海岸(作品No.108)海面に映る光がとても木版画とは思えず、まるで写真のよう
陽明門(作品No.181)96刷りで作られた木版画は、とても版画には見えず

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2019.03.22

大徳寺龍光院国宝曜変天目と破草鞋 in MIHO MUSEUM

MIHO MUSEUM(滋賀県)で大徳寺龍光院所有の曜変天目茶碗を観てきました。

国宝に指定された曜変天目茶碗は3碗あり、藤田美術館(大阪)/静嘉堂文庫美術館(東京)/大徳寺龍光院(京都)がそれぞれ所有しています。

前2つは割と頻繁に一般公開されるんですが、なかなか見せてもらえないのが最後の1つ。
最近では、1990年、2000年、2017年に公開されたのみ(2年前に公開されてたのは最近知りました、分かってたら絶対駆けつけたのに!)。

この機会を逃すと次はいつになるか分からないので、早速観に行ってきました。


静岡からだと、始発の新幹線(静岡発なので余裕で座れる)に乗ると、美術館の開館(10時)に間に合うタイミングで到着できます。
最寄りのJR石山駅からは路線バスで50分。行ったときは直行の臨時バスが出てきました。

バスを降り、道なりに進んで巨大なトンネルを抜けると美術館の建物が。


MIHO MUSIUM

MIHO MUSIUMトンネル
長いトンネル

MIHO MUSIUM建物
トンネルを抜けた先に見える、美術館の建物

大徳寺龍光院国宝曜変天目と破草鞋

目当ての曜変天目茶碗は、会場入口からすぐの所にあり。
照明を落として暗い中、上から光を当てての展示でした。
正方形の展示スペースを時計回りにまわって鑑賞。

以前映像で観た印象ではかなり地味だったけど、実物はそんなこともなく(それでも他二碗と比べれば地味)。
斑点は小さめで、粒が細かく。
少しだけあるきれいな青みは鮮烈。
角度によって見え方が全然異なるから、ずっと観ていても飽きませんね。

そんなに混んでおらず、順番待ちの列が出来ても数分で解消 列自体ができてないタイミングも多々あり、何度もゆっくり鑑賞できました。

いやあ、生きてるうちに観られてよかった!(笑)
これで三碗とも実物を見ましたが、藤田美術館、大徳寺龍光院、静嘉堂文庫美術館、の順に好きです。


他に良かった展示物。
・曜変天目茶碗の手前にさりげなく展示されていた狩野探幽の襖絵
・黒田孝高(官兵衛)と長政の肖像画(大徳寺は黒田家ゆかりのお寺)
・MIHO MUSEUM所有の曜変天目茶碗(重要文化財)→他三碗と比べると精細に欠く印象
・南展示室にあった巨大な絨毯 天井の形状を一部変更して飾ってあったのが圧巻


特別展の会場内は照明が控えめだったのでちょっと目が疲れたけど、美術館の建物も含め、とても見応えのあるものでした。
来てよかったなあ。

売店で売っていた図録は、コミケカタログよりも分厚かったので購入せず(苦笑)
代わりに買ったのが曜変天目のクリアファイル。ほぼ同じタイミングで他の二碗も公開されるため、それを記念しての一品です。
これポスター欲しいわあ。。。
曜変天目三碗クリアファイル


ついでに絵はがきも購入。過去にそれぞれの美術館で購入した二碗の絵はがきと合わせ、クリアファイルの順に並べてみました。左から、大徳寺/静嘉堂/藤田美術館、です。
曜変天目三碗絵はがき

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2019.01.25

終わりの向こうへ:廃墟の美術史 at 渋谷区立松濤美術館

松濤美術館(東京都渋谷区)で「終わりの向こうへ:廃墟の美術史」展を観てきました。
渋谷駅から徒歩15分ほど。Bunkamura(東急百貨店)から割と近いので、渋谷マークシティを通り抜けて道玄坂に出るのが近道かと。

終わりの向こうへ:廃墟の美術史
展示作品

「廃墟」の絵を集めた美術展。

緻密に描き込まれたピラネージの版画絵。
ウジェーヌ・イザベイの牧歌的な雰囲気漂う作品。
19世紀末、日本人が現物を見ずに描いた西洋の廃墟画。
国会議事堂や東京駅、渋谷の街といった現代日本を舞台にした廃墟画。
小さいけれどすごく目立っていたルソーの作品(廃墟のある風景

などなど。
色々な廃墟の風景が見られて面白かったです。

廃墟が緻密に描き込まれた作品よりは、空(雲)と廃墟がバランス良く配置されてるものに惹かれました。
牧歌的な風景の中にさりげなく佇む廃墟は、「兵どもが夢の跡」といった趣があっていいですねえ。

また、思いがけず野又穣の作品も見られたし、日本における廃墟画の歴史をたどることもできたのも収穫でした。


この美術館に来たのはこれが初めて。
建物の真ん中が吹き抜けになっていて、そこには噴水が。
都会にある美術館とは思えないような不思議な雰囲気に惹かれました。
(思わず松濤美術館のポストカードを購入)

渋谷区立松濤美術館
中庭を臨む

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2018.08.20

近藤喜文展 in 浜松市美術館

浜松市美術館で開催されている近藤喜文展に行ってきました。
JR浜松駅から徒歩20分ほど(バスだと約8分)。浜松城公園の隣にあります。

スタジオジブリで「耳をすませば」の監督を務めた方ですが、1998年に亡くなられたので、もう20年になるのね…

近藤喜文展1 近藤喜文展2


展示は大きく分けて、ジブリ入社前と入社後の二つ。

前者には、未来少年コナン/名探偵ホームズ/赤毛のアンなど。
また、未完の企画の設定画やコンテなどもいくつか。
世に出なかった企画でも、その後の作品に何らかの形で活かされているのがよく分かりました。

リトルニモ」のパイロットフィルム上映も。
日米合作のこの作品、日本側の監督が宮崎駿→高畑勲→近藤喜文…と移り変わってます。ジブリ黄金リレー(笑)
(最終的に監督となったのは波多正美)
初めて見ましたが、魔女の宅急便やFANTASIAのような雰囲気でした。

ジブリ入社前の作品の数々を見ていると、みんな「似たような顔」になっておらず、作品ごとにキャラデザインが変わっているのが印象的。


ジブリ入社後の作品展示は、
「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」「魔女の宅急便」などと、そして「耳をすませば」。

絵コンテを手でパラパラできるコーナーが、ちょっと楽しかったです。
(紅の豚/もののけ姫/平成狸合戦ぽんぽこ)

「耳をすませば」では、キャラのデッサン絵に遊び心があふれてました。
天沢聖司のおじいさんが「死神博士」風に描かれていたり、「火垂るの墓」の節子が登場したり・・・

物語の舞台となった街のモデルである聖蹟桜ヶ丘の紹介も。
聖蹟桜ヶ丘散策マップ

1997/4-2009/3まで使われていた、金曜ロードショーのオープニング映像(おじさんが映写機を回しているヤツ)を手がけてたのも、近藤さんだったのかあ(演出と作画)。

また、実際に使っていた机も展示されており、色鉛筆や紙の束にまじってQPゴールドが置いてあったのが妙にリアルでした(笑)


展示には懐かしい作品が多く、非常に満足度高し。
今ちょうどWOWOWで「未来少年コナン」放送しているのもタイミングよかった(笑)


こうやってクリエーターの原画や絵コンテを見ると、作品そのものよりも本人の個性が見えてきてすごく面白いですね。
これからも色んな人の展示会に足を運んでみようと思います。

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2018.05.22

海野光弘 万華~四季を彩る~展 in 島田市博物館分館

島田市博物館分館で「海野光弘 万華~四季を彩る~」展を観てきました。
ローカルニュースで展示の模様が紹介されていて、興味を持ったのがきっかけです。

JR島田駅から徒歩30分弱。
地図だと近そうに見えたんだけどなあ…まだあんまり暑くない季節で助かりました(苦笑)
(公式サイトでは徒歩での案内はされてないので念のため)

入り口が古民家になっていて、なかなかの風情。
その建物内も見学可能で、昔ながらの凛とした佇まいがすごくよかった。
2階もあるんですが、階段が急なので注意(降りるときちょっと怖い…)

島田市博物館分館


その古民家を抜けると、海野光弘版画記念館があります。
1939年静岡市に生まれ、享年39。
色鮮やかな版画は、期待以上でした。

特に、花と民家をモチーフにした作品。花を手前に据えた構図がいいですねえ。
生活感が感じられる作風は、向井潤吉の絵画に通じるものあり。

版画が出来上がるまでの過程がサンプルと共に展示されていたのも、分かりやすかったです。


版画記念館の先には、民俗資料室
明治・大正・昭和にかけての生活用品や木工・農耕機具が展示されているスペースです。
どれも実際に使われていたもののようで、生活感ありまくり…まあ建物自体も巨大な物置みたいでしたが(笑)


博物館の本館に行く予定は無かったんだけど、入場料が共通だったのでついでに足を延ばしてみました。
分館→本館へは昔ながらの民家が建ち並ぶ道を歩いて行くんですが、このあたり一帯は「島田宿大井川川越遺跡」となっています。
かつて東海道島田宿があった場所ですね。

本館は、分館から300mほどの場所。大井川のほとりで、かつて東海道の川越場があったあたりです。
分館と違って近代的な建物でした。

島田市博物館本館

近くに大きな橋がかかっていたけど、反対側ははるか向こうでちょっと歩いては渡りたくないレベル。
「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」って謳われるのも納得。

大井川の上流で木を切り出して、この辺りに持ってきて加工してたんでしょうね。
民俗資料室にも、当時の職人道具がたくさん展示してありました。
駅から歩いてくる途中に製紙会社がありましたが、地の利を活かしてここに構えたってところでしょうか。


本館で開催されていたのは「滝沢 清~水彩画の世界」展。
水彩画はまるで油絵のようで、墨彩画は日本画のような、そんな作品がたくさん。

他に、島田宿にちなんだ展示も色々。
当時はかなり賑わっていたようで、宿場人口ランキング7位だったとか(1位は滋賀の大津)。
時代劇などでよく見かける「島田髷」って、ここが由来なんですねえ、初めて知りました。


展示も散策も思いがけず楽しめたので、今日は来て良かったなあ。
またそのうち来てみようと思います。

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2017.11.10

オットー・ネーベル展 in Bunkamuraザ・ミュージアム

Bunkamuraザ・ミュージアムで「オットー・ネーベル展」を見てきました。
チラシで見た↓の絵に惹かれたからです。

オットー・ネーベル展

会場に行って分かったんですが、これはオットー・ネーベルが作成した色彩地図帳(カラー・アトラス)の一部。
イタリア各地の風景を、その土地ごとに色と形で表現したものです。
このポスターに描かれているのは「ナポリ」。

他にもローマやポンペイなど、色んな土地が色鮮やかに描かれており、不思議な魅力があります。

物販コーナーでは、その色彩地図帳が1セットの絵葉書として売られていたので、すかさず購入。
いやあ、これ企画した人はちゃんと分かってるねえ(笑)
それを並べたのが、こちら。

色彩地図帳


オットー・ネーベルはクレーと家族ぐるみの付き合いがあったそうで、なるほど画風にも通じるところがありました。
抽象画が多く、音楽的要素、易経や卦、といったものを絵として表したり、感情をフォルムと色彩で表現したり、なかなか見ていて面白い。

そんな彼も若い頃は風景画を描いており、「コッヘル、樅の木谷」って作品が童話の挿絵のようで素敵でした。


今まで抽象画って聞くと「なんだかワカラナイ!」って印象でしたが、オットー・ネーベルの作品はタイトルと絵を見比べると納得できるものが多くて助かりました。

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2017.08.12

新海誠展 「ほしのこえ」から「君の名は。」まで in 大岡信ことば館

三島で新海誠展を見てきました。
会場の大岡信ことば館は、JR三島駅北口から徒歩2分ほど。
ここ、Z会が運営してるのねー。てかZ会って長泉町に本社があるのか!
ちなみに大岡信は三島市出身です。

新海誠展1新海誠展2

「アニメーション監督・新海誠 15年の軌跡をたどる展覧会」と銘打たれており、これまで公開された各作品の絵コンテや作画、設定資料にコンセプトボード・造形物などが展示されています。

新海誠の絵コンテを見たのはこれが初めて。
ものすごくきれいで、それだけでキャラクターの動きや感情が見て取れるのがスゴイ。
頭の中で映像が出来上がってるんだろうね。

監督のレイアウト修正指示や、作画監督の描いた見本なども展示されてましたが、それ見ているとなんだか「SHIROBAKO」を思い出すなあ(笑)


「ことば館」の名にふさわしく、ことばを視覚に訴える演出が良かったです(まるで言葉が降ってくるよう)。
言葉といえば、各作品の主題歌をエリアごとに流したり、歌詞を展示したりもしてました。

あと思わず見入ってしまったのが、「言の葉の庭」を製作するにあたって、監督の考えを表したもの。
当時放送されていたアニメ作品のタイトルなどが挙げられており、色々と状況を判断した上で作品製作に臨む様子がよく分かります。
ここまで商業的に成功を重ねたことで、単に作りたいものを作るだけでなく、どういうタイミングでどういった層に向けて作品を送り出すかをちゃんと考えているんだなあ、と感心。


他に印象に残ったもの。
・種子島ナンバーのカブ
・「君の名は。」のオープニングで新宿を風のように通り抜けるシーンの3D再現。
・異世界、四季、空、都市、田舎をテーマに、これまでの作品から映像を抜き出して上映
(映像の美しさに思わず見入ってしまう)


この美術展は巡回展になっており、今後は長野→東京→福岡→北海道・・・と各地を巡ります。


展示内容の詳細は、下のanimate Timesの記事がオススメです…がこれから見に行こうって人にはなかなかのネタバレでもあるので注意。

『ほしのこえ』から『君の名は。』まで! 新海誠監督のこれまでがわかる「新海誠展」をレポート
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1496406439

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2017.02.27

並河靖之七宝展 in 東京都庭園美術館

東京都庭園美術館で「並河靖之七宝展」を観てきました。

並河靖之七宝展

庭園美術館に来たのはこれが初めて。まず敷地の広さに驚く。
ここは旧朝香宮をそのまま美術館として利用してるんですね。
建物自体が工芸品だし、内装も豪華で素晴らしい。まさに美術館丸ごと美術品。
殿下居間のカーテンと壁紙が同じデザインなのが素敵でした。

並河靖之は朝香宮の父親(久邇宮)の近侍として仕えたこともあるため、ここは縁のある建物でもあります。

目を惹いた作品をいくつか。

藤草花文花瓶
藤図花瓶
四季花鳥図花瓶
紅葉花鳥図飾扁壺
・梅鶯模様七宝小花瓶

黒地の作品が好きだなあ。
同じ絵柄で青地の作品があると、ぱっと見で目を惹くのは青地の方だけど、吸い込まれそうに見入っちゃうのはやはり黒地。
ビシッと引き立ててますね。

並河靖之と言えば明治時代に超絶技巧な美術品を手がけた一人なわけですが、この美術展では初期や晩年の作品も展示されてました。
最初はかなり野暮ったくて全然人目を惹かないようなものだったのが、技術を磨いてどんどん洗練されていき、最後は芸術作品のような方向へ。
晩年の作品は絶頂期のような色のバランスやデザインの見事さが無く、「確かに凄いんだろうけどソレジャナイ」感満載。
技術が理想に追いついた結果としてそういう方向性になったのか、天才の生涯を見せてもらった感じがします。


これでもかっ!と並河靖之の作品が観られる、いい美術展でした。

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2016.09.25

「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展 in サントリー美術館

サントリー美術館(六本木)にて、「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展を鑑賞。

てっきり六本木ヒルズ付近だと思って行ってみたものの、どこにも表示が見当たらず。
案内所で東京ミッドタウンの中だと教えてもらい、10分強かかって到着。
近いようで、意外と距離があるのね~。

美術館の入り口はビルの3階にあり、そこからエレベータで4階に上がったところが第一展示室でした。

…鈴木其一って酒井抱一の弟子だったのか!(館内の説明文を見て初めて知った)
共に琳派なのは知ってたけど、弟子だったとはね~、どおりで画風が似てるわけだ。

絵画や屏風絵、掛け軸に加えて、凧/巨大な絵馬/短冊/ミニ掛け軸/羽子板・・・
色んなモノに描かれていて、それを見てるだけでも楽しかったです。

今回いちばん見応えがあったのが「暁桜・夜桜図」。
対照的な桜を描いており、その構図や色遣い&バランスが見事。
思わずため息が出るほどの素晴らしい作品でした。


他にも「木蓮小禽図」「白椿に楽茶碗図」「萩月図襖」「十二ヶ月花鳥図扇面」といった作品が見応えあり。
花鳥風月を描いたモノが、品があって好きだわあ。

今まで「酒井抱一>>鈴木其一」だと思ってたけど、今日の美術展を見て「酒井抱一≧鈴木其一」くらいな感じになりました。

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